君と優しさはずるい
第13章 治療
最初清水さんに星菜がずっと薬飲んでなかったと聞いてとても頭に来た。あの時俺と頑張ろうなって約束して、薬頑張って飲んでるからと思ってお腹の診察は星菜が嫌だと言ったらしなかった
熱も下がってきてたから俺が油断しすぎた。
星菜を正座させて少し怒ると泣くばかりで一向に話が進まず、薬を飲めなかったと星菜が言ったがわざと飲まなかったんじゃないかと思った
でもちゃんと話を聞くと飲めるように頑張って無理して飲んで戻してでもお尻の薬が嫌だからって看護師さんに新しいお薬を貰ったけど吐いたことで薬に抵抗感が出て飲めなかったらしい
星菜なりに頑張ってたみたいだった。ちゃんと話してくれれば良かったのに……
まぁでもあの薬飲まなかったら嫌なことされるってわかってたからこそ言えなかったんだよな。今度からはああいう言い方するのはやめよう
とりあえず星菜が号泣だから落ち着かせて、ちゃんと炎症が治ったかちゃんと見てそろそろ点滴で薬入れないと時間的にも危ない。
しばらくあやしていると星菜は落ち着いた
「落ち着いた?」
俺が星菜の顔覗いてみると小さく頷いた
今からまた泣くだろうけどたぶん頑張ってくれるかな
「せな?お腹の炎症治ったか先生にちゃんと見せてくれる?お熱は下がったみたいだけど薬飲んでなかった分治ったかどうかまだ見て見ないと分からないから。ね?少しだけ頑張るよ」
俺は星菜をしたベットに戻してナースコールで診察の道具とついでに治療薬の点滴も持ってきてもらった