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君と優しさはずるい

第13章 治療


「補助いりますか?」

道具と点滴を持ってきてくれた看護師が俺に聞いた

どうしようかな。俺的にはいなくてもいいけど、星菜次第だな

「せな?1人で頑張れる?不安なら看護師さんが一緒にいてくれるけど」

星菜は首を横に振った

「1人で頑張る?」

小さくうんと頷いた

「だそうなので大丈夫です。ありがとうございました」

俺は看護師に挨拶をして部屋から出てもらった

俺はベットが汚れないように防水シーツを軽く敷いて星菜をその上に誘導させた

「せな?パジャマと下着下げるよ。すぐ診終わるから大丈夫。星菜は深呼吸だけしてればいいからね」

そして俺は一気に星菜の下着とパジャマを膝下まで下げて軽く膝を曲げさせた

ゴム手袋をパチパチとはめ、指にはワセリンを塗って準備は出来た

そして俺は星菜の呼吸に合わせて小指を挿入した

久しぶりに診るから少し仲が硬くなってるな。少しほぐしておくか

俺は小指を上下左右に動かして時より曲げたりしながら星菜の中を解した

当然星菜には痛みがあるためシーツをぎゅっと握りしめて痛みと不快感に耐えていた

こんなもんかな。しばらくマッサージして中を解した

次に俺は直腸温度計をとって中に挿入した

「んッ…ヒクッ…んグスッ…」

「奥は嫌だな。少し我慢な」

ピピッ

俺はサッと抜いて温度を見た。38.0

まぁ少しだけ高いけどお腹にがん細胞があるからこれだけじゃなんとも言えないな

そして俺は肛門鏡を取って星菜の中に入れた

少しは解したがやっぱり痛みがあるようで腰が逃げる


「せな」


俺が一言少し低い声で言うと。我慢して動かなくなった

ごめんな。すぐ終わるからな

俺は心の中でそう思いながら中を見た

ん〜全体的に腫れは引いてるし、赤くもなってないから治ったかな

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