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君と優しさはずるい

第13章 治療


どうしようかな…

星菜はもう体力が限界みたいだけど吐き気が全く治らない。1回でも吐き出せたら治るんだろうけど胃に何も入ってないんだろうな

朝あんまり食べてないかんじか

とりあえず水分補給させるか。まぁ今飲んだら吐く可能性大だけど吐けなくても水分補給できるし、吐き出した時はそれはそれで吐き気は治まるだろうしどっちでもいい方に転がるか

俺はグたっと横になる星菜の口元に常温の水を入れたコップにストローを入れて近づけた

星菜も喉が渇いてたのか水を飲んだ

3分の1ぐらい飲んだけど大丈夫か?まぁそれだけ喉が渇いてたってことか

いつ吐いても大丈夫なように俺は星菜の近くの椅子に座った

まだ吐き気は治らないようで頑張って吐き気を我慢している

キツすぎて目もほとんど開いていない。しばらく星菜の頭を撫でていると大きめの吐き気が来たみたいだった

俺は急いでガーグルベースを星菜の口元に持っていき、少し起き上がらせた

そしたら星菜も吐き出した。さっき飲んだ水を。そこからは何度も大きめの吐き気が来たみたいで何回も吐き出した

そして星菜も落ち着いたみたいだったから俺はコップをまた渡してうがいをさせた

「少しうがいしような。」

星菜は2回ほど口に水を入れて吐き出した

「頑張った。これで吐き気は一旦落ち着くから」

俺は星菜の口とたくさん流れた涙のあとを綺麗に拭いて、吐瀉物を持って一旦病室を出た

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