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君と優しさはずるい

第14章 副作用


夕方の回診を一通り終え、仕事も終わった。回診の時星菜は37.4と微熱があった


多分これは副作用の影響だから夜にはもっと上がると思う。今日は病院に泊まろうと思ってとりあえず食堂に行ってご飯を食べて星菜の病室へ戻った


すると星菜は桃田さんと話していた。桃田さんは俺が星菜を好きなことを知っている。星菜に余計なことをこれ以上言わないように退出させた

しかもさっき星菜俺の事鬼って言ってたよな。

毎回誰のせいで鬼になってるんだって話だけど

俺は星菜がちゃんとご飯を食べているかと薬を飲んだか確認するために隣に座って本を読み始めた

ずっと静かで俺が隣にいると星菜も気が散ると思うから俺はテレビをつけた

ちょくちょく星菜の方を見るが全然進んでいなかった

メニューはご飯に味噌汁、肉じゃがにほうれん草のおひたし、そしてりんごゼリーがあった

確か星菜は和食派で肉じゃがも好きだし嫌いなメニューでは無いと思うんだけとな

「なんで食べないの?さっきから全然進んでないよ?」

「あんまりお腹すいてない」

星菜は浮かない顔をしてお箸をお盆の上に置いた

この時の顔は何か悩んでる時の顔だ。多分お腹がいっぱいって言うのは半分当っている。でも他の理由がある

多分たくさん食べたら吐くと思っているのかな

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