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君と優しさはずるい

第14章 副作用


「本当にお腹いっぱいなの?全部1口ずつしか食べてないのに?これじゃ栄養足りないから点滴か鼻から管入れて栄養入れないとダメだよ?」

星菜は首を横に振った

「……たべる」

そう言って肉じゃがのじゃがいもをお箸で半分に割って口に入れた

そしてまた浮かない顔をして黙って箸をお盆の上に置いた

「………………」

少し声かけるか

「せな?大丈夫。食べても毎回戻すってわけじゃないでしょ?それに朝みたいに全く食べてなくてただ吐けずにいる方が苦しかったでしょ?だからあと全部半分ずつ食べれたらご馳走様していいよ」

星菜はうんと頷いてまたご飯を食べ始めた

星菜の苦手な肉じゃがに入っている玉ねぎを丁寧に避けて星菜は肉じゃがを半分食べた

まぁ今回は食べてくれるだけでいいから好き嫌いは言わないであげるか

そして星菜は言われた通り全部半分ずつ食べた

「先生…ゼリーは今度食べる」

そう言って星菜は俺にゼリーを渡してきた

「分かった。じゃあ冷蔵庫に入れておくよ。食器下げてくるから薬飲む準備してて」

そう言って俺は食器を配膳カートに乗せて星菜の部屋に戻った


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