君と優しさはずるい
第2章 日常
今日は梨桜の家に逃げようかな
「梨桜、今日泊めてもらえる?」
「えっなんで?なんかあった?泊まるのは別にいいけど」
「理由はあとから詳しく説明するから早く教室からでよ」
「う、うん」
そして2人が教室を出ようとするとすぐに真凰が呼び止めた
「星菜、帰るよ」
「今日真凰は部活でしょ?私と帰るために休む必要ないよ!」
「今日オフになったから一緒に帰るよ。陽向だって今日はもう帰ってるし」
「そ、そうなんだ…でも私今日梨桜の家に行かないといけないから」
「小野寺さん今日星菜借りていい?」
真凰はニコッと笑って梨桜に話しかけた
私は梨桜にダメと言ってと必死に目で語ったが、真凰の笑顔にやられてた
「全然どうぞ!私帰りますね!じゃあね星菜!」
そして梨桜は顔を赤くして逃げていった
「本当にこの魔性の笑顔卑怯」
星菜がぼそっというと真凰はニコッと笑って何が?といった
「本当にそういうとこだよ」
そして2人は歩いて学校を出てバス停まで向かった
「ねぇ真凰?」
「ん?」
「…寄り道しよ」
「ダメ」
「じゃあできる限りゆっくり帰ろ」
「今も十分ゆっくりだと思うけど?」
「いやもっと遅く!」
「学校近いんだからこれ以上ゆっくりだと変なやつらだと思われるよ。もう諦めたら?」
「真凰は優兄の診察受けたことないからそんなこと言えるんだよ」
「まぁ俺は受ける必要ないからね、ほらバス来そうだから急ぐよ」
そして真凰は足早に星菜の手を握って歩いた
「ちょ、ちょっと!真凰!学校の人に手繋いでるとこ見られるじゃん!歩くから離して」
そして真凰は手を離して2人でバス停まで行きバスに乗った