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君と優しさはずるい

第14章 副作用


星菜は机の上に常温の水と薬を準備していた

「なんか新しいの増えてる」

星菜は俺の顔を見て不満そうに言った

「あ〜この大きい錠剤?それは点滴と併用して飲む薬。またこの前みたいに飲まないとか無しだからね」

「わかってる!ちゃんと飲むから。でも先生が増やす薬っていつも大きい飲みずらそうな薬ばっかりだよね〜、嫌がらせ?」

星菜は真面目そうな顔をして俺に聞いた

嫌がらせなわけないでしょ笑、俺だって飲みずらい薬出したくないし、なんなら薬1つも出してあげたくないのが本心だから笑

「そんなわけないでしょ笑、でも前回のよりは飲みやすいはずだから飲んでみて。薬と一緒に飲むゼリーも冷蔵庫にあるから」

俺が冷蔵庫からゼリーを取り出そうとすると星菜は要らないと言った

「今日はいらない。だってお腹いっぱいだからゼリーは食べられない」

「そっか。じゃあ頑張れ」

俺は星菜が薬を飲む様子を見守った

小さいいつも飲んでる錠剤は一気に飲めた。そしてカプセル2つも頑張って飲んでいた。最後に残ったのは新しく処方された薬飲み

星菜はしばらくじっと見つめたあと心の準備ができたのか一気に飲み込んだ

その薬は結構溶けやすいから多分口に入れたら割とすぐ小さくなると思う。まぁ不味いけど

星菜は顔が不味いと言う顔になった

「うえッなにこれ…不味い」

「これすぐ溶けるからな。口の中に入れたら直ぐに飲み込まないと味が口に広がるからこれから頑張れ」

俺は頑張ったと星菜の頭を撫でながら言った

「そういうことは早く言ってよ。こんなに不味い思いしなくても済んだかもしれないのに……」

「ごめんな笑」

少しふっと笑って星菜に謝った。星菜は笑い事じゃないって少し怒ってたけど笑

いつも怒る時少し頬が膨らむのが可愛いんだよな〜多分無意識だろうけど笑

小さい時から変わってないな本当に


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