君と優しさはずるい
第15章 副作用②
んっ……暑い…
私は暑さから目覚めた
体が暑すぎる…喉乾いた……頭痛い……だるい…体が重い
とりあえず水飲まないと…
そう思って起き上がろうとしたが起き上がることは出来なかった。
はぁ…やばい…くらくらするし…脱水症状になりかけてる…
熱も結構上がってるだろうな…先生に言った方がいいかな…
でも嫌なことされるのは目に見えてる
今何時だろ…12時すぎてる…起きてるかな
とりあえず桃田さん呼んで水飲ませてもらお
そして私はナースコールを押した
するとすぐに桃田さんが来た
トントン
「せなちゃ〜ん?どうしたのかしら〜?」
桃田さんは私に近づきながら言った
「…水…飲ませて…」
「あら、せなちゃんお顔が真っ赤じゃないの!とりあえず水ね、わかったわ」
そう言って水を用意してストローで飲ませてくれた
「…あ…りが…とう」
桃田さんはにこっと笑った
「無理して話さなくて大丈夫よ〜、それより少し体温測らせてね〜」
そして桃田さんは体温計を挟んだ
ピピッ
「あらやだ、39度もあるじゃない!体はどう?暑い?」
私そんなに熱があったんだ…
「…暑いです…あと頭痛い」
「とりあえず保冷剤持ってくるから少し待っててね〜」
そう言って桃田さんは急いで部屋を出た
多分そのまま先生も連れてくるんだろうな…