君と優しさはずるい
第15章 副作用②
先生が来た時からわかってた。座薬入れられるってことは
桃田さんも来たから多分すぐに入れられる…
「桃田さんも来たから早速するよ。座薬入れるだけだから大丈夫。少し体制変えるよ」
ほらね。そう言って先生は私の体制を横向きに変え始めた
もう抵抗する体力はないし、これから入れられる座薬に耐える体力を少しでも多く残しておきたい
だから私は抵抗することなく先生のなすままに動かされた
そして私のズボンと下着を少しだけ下げてゴム手袋をはめ、桃田さんから座薬を受け取った
「星菜」
先生は私の名前を呼んだ。深呼吸しろってことでしょ…
私は嫌だけど早く楽になるために深呼吸をした。そして私が長く息を吐いた瞬間に一気に奥まで挿してきた
私は反射的にお腹に力を入れてしまう
「座薬は嫌だよね〜、でも深呼吸は大事だから一緒にするわよ〜」
そう言って桃田さんは私をさりげなく抑えながら、背中を撫でて深呼吸を促した
私が深呼吸すると先生の指は細くて長いから奥まで入ってくる
「んッ…せんせ…奥やッ…」
「ごめんな。すぐ終わるから」
そう言って少しの間指で出てこないように抑えてすぐに抜いて、パジャマを元に戻してくれた
「頑張ったな」
先生はゴム手袋を外して優しく笑って頭を撫でてくれた
桃田さんも私の頭に氷枕を敷いたり、保冷剤を体に当てたりしながら頑張ったねと言ってくれた
「じゃあ私はそろそろ行きますね〜、星菜ちゃんお大事に〜」
そう言って桃田さんは処置の残骸を持って部屋を出ていった