君と優しさはずるい
第15章 副作用②
先生は部屋の明かりをおとして私が眠りやすいようにしてくれた
そしてそのまま私の近くに置いてある椅子に座った
「…せん…せ……」
私は熱でうるうるな目と真っ赤になった顔で先生を見上げた
「ん?どうした?眠れない?」
先生は優しく声をかけてくれた
先生のいつもは絶対に見せないこの優しさいっぱいの顔が私は好きだな
「…ふふ笑…違うよ…」
私は先生の心配そうな顔を見て少し笑ってしまった
先生はいきなりふふっとと笑う私を不思議そうに見た
「私ね…先生の…その…笑顔…好き…だよ…」
先生は驚いた顔をしていた
「先生…ずっと…怖いって…思ってた…でもゲホッゲホッ…ハァ」
「もういいよ…わかったから星菜はもう寝な」
先生は優しくにこっと笑って私の目に手を当てて優しく撫でた
しばらくすると意識も朦朧として来た
「先生はゲホッ…私だけ…の…せん…せ…でいて…」
私はそのまますぐに眠ってしまった