君と優しさはずるい
第15章 副作用②
私は先生が出ていったあとご飯を食べようと思ってお粥の蓋を開けた。
……食欲わかないな…
そして私は蓋を閉めて冷蔵庫にあるゼリーを食べ始めた
3分の1ぐらい食べるとお腹いっぱいになって蓋をして冷蔵庫に直した
はぁ……薬飲まないとな
私はしばらく薬とにらめっこ状態だった
とりあえず私は袋に入った薬を出してお皿に入れた
今日はゼリーと一緒に飲もうかな。あの新しい薬すぐ溶けて不味いし
お皿にゼリーを混ぜて小さい錠剤、カプセル、大きい錠剤、の三種類に分けてそれぞれ一気に飲み込んだ
「はぁ…不味かった」
私は安堵のため息をつくと声をかけられた
「お利口さん」
咲月先生?
先生はにこって笑うと私のほうへと近づいてきた
そしてそのまま頭をポンポンと撫でた
「いつからいたの?びっくりしたじゃん笑」
私は先生の顔を見上げて聞いた
「ん?どこだったかな〜、誰かさんが薬とにらめっこしてるとこかな」
そこから見られてたの??
恥ずかしいじゃん……笑
「なんで黙って見てたの!恥ずかしいじゃん!」
先生はまたふっと笑って言った
「星菜が頑張ってたから声掛けるのは悪いかなって思って」
「別に頑張ってなんかないし」
薬飲むことなんてみんな頑張らなくても出来る
「じゃあ強がってる内に吸入も頑張って終わらせるよ」
まぁ先生が来てるってことはそういうことだからわかってたけどさそれとこれは話が違う!
「それとこれとは話が別なの!」
先生は私の言葉を受け流しながら準備を進める
「そう?小児科の子達は薬飲むより吸入の方が良いって言ってたよ」
それは上手にできるからじゃん!私は出来ないから話が別なの!
「私は違うの!」
「はいはい、準備終わったから頑張るよ」
そして先生は私の目の前に吸入器を置いた