君と優しさはずるい
第16章 中庭へ
話をしていくうちに美桜ちゃんについて色々知れた。どうやら私達は同じ学校らしい。私の言っている学校は小学校から大学までエスカレーターで行ける。私は中学からだけど美桜ちゃんは小学生の時かららしい。
「学校でも美桜ちゃんに会えたらいいな〜」
私がニコッと笑って言うとみおちゃんも少し笑みを浮かべて「そうですね」と言った
美桜ちゃんは細くて色白で綺麗な栗色のロングヘアに加えぱっちりお目めで瞳は茶色。まつ毛も長くてくるんっとなっている。花も高くて小顔。まさに女性が理想とする顔だ
でも誰かの面影があるんだよね〜誰だろう……
「美桜ちゃんって私の知ってる誰の面影があって似てるんだよね〜誰だろ…?」
「意外と身近な人かもしれませんね笑」
美桜ちゃんは少しニコッと笑ってそう言った。
「ねぇね美桜ちゃん!また会いたい!明日もここに来る?」
「ん〜どうでしょう。今日ここへ来た事がバレなければ明日も来れると思います。」
「美桜ちゃん黙ってきたの??」
「そうですね。息抜きに」
「ふふ笑、一緒だね!私も今日黙ってきちゃったからバレたら怒られるかも笑、もし良ければ私と連絡先交換しない?」
「いいんですか?お願いします。」
美桜ちゃんはポッケから紙とペンを取り出すと私に連絡先を書いて渡してくれた
「ありがとう〜!美桜ちゃんはペンと紙を持ち歩いてるの?」
「いえ、今日はたまたまです。ここに来る前までは小児科で小さい子と遊んでたので」
「いいな〜小児科!懐かしい!私小さい子大好きだからまた小児科に行きたいな〜」
「星菜さんは小児科にも入院されていたんですね。入院が長いのですか?」
「まぁ長い方かな〜?中学の時は半分は病院にいたし笑」
「そうなんですね…。」
「ねぇ美桜ちゃん!小児科に遊びに行ってもいい?美桜ちゃんの部屋にも!」
「来る前に連絡をくれるのならいつ来ていただいても構いませんよ。ただ検査などで部屋にいないことが多いですが」
「本当?!ちゃんと連絡する!美桜ちゃんも寂しくなったら私にメッセージ送ってね!何時でも飛んでいくよ!」
私がそう言うと美桜ちゃんはふっと笑って「ありがとうございます」と言った