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君と優しさはずるい

第2章 日常


もうみんな大袈裟だな…。別に少しクラクラするだけでなんともないのに


でももう少ししたら優兄に診察される。熱まで出てるし、お腹の痛みは変わってない。嫌な予感しかしないな…


とりあえず制服を脱いで暖かめの部屋着に着替えた

するとドアがノックされる音が聞こえて真凰が入ってきた

「着替えた?大丈夫?歩ける?」

真凰は私を心配そうな顔で見ていた

「大丈夫だよ?そんなに心配そうな顔しないで?」

そして2人で1階へと行って手洗いうがいをしてリビングのソファーに座った

「星菜体温計」

真凰から体温計を受け取ると星菜は体温を測った


ピピッ

「見せて」

そして真凰に体温計を取られた

「37.8もあるじゃん…いつからキツかった?」

「えっ?そんなにあるの?別にそんなにキツくなかったけどバス降りたぐらいから少しクラクラしてたかも」

「お前もう少し早く言えよ。そしたら俺がおぶってやったのに」

「そんなに恥ずかしいこと頼めない!それに私重いし」

「お前のどこが重いんだよ…そんなに細いのに」

2人が少し言い争っていると母が保冷剤と水と薬を持ってきた

「2人とも静かに、真凰?星菜の体温何度だったの?」

「37.8だった」

「星菜これ薬と水ね。んー夜はもう少し上がりそうね…。お父さんは1度病院に寄ってから帰るらしいから少し遅くなるって。優真はもう駅出たみたいだからすぐ帰れそう」

星菜は受け取った薬を飲んでからになったコップを母に渡した

「ただの熱だから…大したことない」

「んーただの熱ならいいんだけどね…とりあえず優兄が帰ってくるまで安静にしててね」


そして母はからのコップをもってキッチンへと戻った


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