君と優しさはずるい
第3章 優兄の診察
パチンッ
俺がゴム手袋をはめて準備ができると星菜の体には恐怖と緊張から体に力が入りすぎていた
「せな〜深呼吸だよ〜、そんなに体に力入れてたら痛いよ?」
星菜は和真に抱きついていた。和真が星菜の背中を一定のリズムでぽんぽんとすると、星菜が深呼吸をし始めた
よし今かな
「ごめんね〜」
そして俺はまず小指をそーっと挿入した
星菜は不快感と痛みから逃げようとしたが、和真の固定により、動くことが出来なかった
「せな〜深呼吸だよ〜、少し奥診るね、ごめんな〜」
小指で入口らへんを診たが、そこには便らしきものには触れなかった
そして小指から人差し指に変えて奥まで挿入した
星菜は痛みに耐えるように、和真に抱きつく力が強くなった
和真も星菜を落ち着かせるように背中を撫でた
「痛いな〜すぐ終わるからね、あともう少し頑張れ〜」
触って見た感じ便の塊はないかな。星菜が毎日飲んでいる薬のおかげで
「せな〜このままお尻にお薬入れるよ〜ごめんね」
そして優真はすぐに浣腸液を入れた。望月家にある浣腸は市販のものとは違ってカテーテル付きの病院で使うようなものだった
星菜はカテーテルを奥まで入れられて、不快感と痛みから涙が増えた
「よし終わり〜!お薬効くまでお兄ちゃん達と我慢しような〜」
そして俺が星菜のお尻から薬剤が漏れないようにガーゼで強めに抑えて、和真はお腹のマッサージをしていた
「ハァ…んッ…痛い…グスッ…ゆ…にヒクッ…トイレ」
「まだ2分しか経ってたいからあと3分頑張ろうな」
優真は片手でガーゼを押えたまま器用に片方のゴム手袋を外して星菜の涙を拭って、頭を撫でた