君と優しさはずるい
第6章 病院
病院の駐車場に着いた。少し時間があるから星菜に話だけしておくか
「せな?病院着いたよ、ちょっとお話だけどもしかしたら星菜今日入院になるかもしれない」
助手席でぐたっとしていた星菜は驚くことも泣くこともなかった
星菜自身も少し察してたかな。最近よく腸が腫れるから検査しよってなってたし、定期的に詳しい検査をしているからたぶん星菜もそろそろかなと思っていたはずだ
俺は星菜の頭をポンポンと撫でた
「大丈夫。そろそろ行こっか。玲は怖くないよ優しいから」
星菜が今1番気にしてる玲のことを怖くないと言って俺は車を降りた
助手席の方に周り、星菜を抱き上げて行こうとしたが星菜に拒否られた
「1人で歩ける」
「わかった、でもきつくなったりしんどくなったらすぐに言うんだよ」
星菜はうんと頷いて俺の隣をゆっくり歩き始めた
幸いにも車を停めた場所は入口の近くだったためすぐに院内に入ることが出来た
そして消化器内科に行き、受付を済ませた