君と優しさはずるい
第6章 病院
「せな、さっき尿出せなかったんでしょ?どんな感じだったの」
ここで軽く診察が始まるの?…本当に嫌だ…でも怖くて逃げることも出来ない
「黙ってちゃわからないよ。出したい感じはあったの?」
私は反対方向を向いて小さく頷いた
「わかった。今から頑張って出そうな」
そう言って先生は私のお尻の下に吸水マットを敷いて、先生は濡れても大丈夫なように防水の何かを着ていた
私は今から何をされるんだろう…嫌なことには変わりないと思うけど
私は恐る恐る尋ねた
「…な…にするの…?…」
「前にも1回したことある直接刺激して出す」
「えっ…嫌!…やらないッ…やりたくないッ…」
私は起き上がろうとしたが看護師さんに抑えられて動くことが出来なかった
「せなちゃん少しだけ頑張ろうね〜」
「ヒクッ…嫌だグスッ…やらない!…ヒクッいやだ〜泣」
私が降りようと動くが、体がだるくて力が全然入らなかった
「せな、その涙はなんの涙?先生は頑張ろって思ってる涙は許してあげるけどその涙は許さないよ」
「ヒクッ…だって嫌だ〜ヒクッ…グスッ…やらないのグスッ…」
嫌なものは嫌だもん…先生にはこの気持ち分からない
「じゃあ嫌々言ってたら治るの?」
「うッ…ヒクッ…グスッ…泣」
嫌々言っても治らないことなんて1番わかってる…でも怖いんだもん…嫌で嫌でたまらないんだもん…
「少しだけ頑張ろうな、すぐ終わるから」
近くに置いてあった私の好きな匂いがするタオルを先生は私に渡してズボンと下着を下げて膝を立たせた
看護師さんは私の膝と腰を抑えた
もう頑張るしかないと私も決めた顔をタオルで覆った