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君と優しさはずるい

第2章 日常


「んー、胸の音は大丈夫だけど少しお腹が気になる。ここに横になって」

和兄がそう言ったが、私は首を振った

「お腹の中は診ないから。音も気になる程度だし今は診るだけ」

和兄も私が嫌がる理由をわかっているのか、優しくそう言った

本当は嫌だけどもう学校に行く時間が迫ってきていたため仕方なく横になった

「お腹もう1回音聴くよ……少し押していくから痛みがあったら教えて」

和真がゆっくりと押していくと下腹部のところでいたみがあった

反射的に力を入れてしまったため、和兄にはそこが痛いと直ぐにバレた

「痛むのは少しだけ?」

星菜はうんと頷いた


「少しだけなら様子見かな。今日の夕方には優兄が帰ってくるから1回診てもらいな。もうすぐ7時になるから早く準備しておいで」

星菜はソファーから立ってリビングを離れた


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