君と優しさはずるい
第9章 初めての出会い
「準備終わったね〜、お母さんのところに行こっか」
そして優真はせなちゃんを抱っこして1階まで降りた
せなちゃんは優真に抱っこされている間にせきこみはじめた
「ゲホッゴホッゴホッ…ケホッゴホッゴホッ…」
「せな大丈夫?少しはしゃぎすぎたな。母さん、せな咳き込み始めた」
「あらあら〜、せな呼吸苦しそう?」
「いや見た感じはそこまでだと思う。でも今晩ちょっと怪しいかも」
「もう少しでお父さん帰ってくると思うから少し診てもらおっか」
優真と優真のお母さんが話している間俺は咳き込むせなちゃんをただ心配しながら見ていた
「ゲホッゴホッゴホッ…せな大丈夫ゴホッ…お父さんいやケホッゴホッ」
せなちゃんは診察されるのが嫌なのかお父さんを嫌がっていた
するとガチャっと音がして優真のお父さんが帰ってきた
「ただいま〜、誰か家に来てるのか〜?」
せなちゃんにとっては最悪のタイミングでお父さんが帰ってきた
そしてお父さんはそのままリビングへと来た
「おっ玲くんじゃないか、この前ぶりだな〜笑、あれから変わりないか?」
「こんにちは。はい、いつも通りです」と言って俺は会釈をした
「良かった、でもまた早めに病院においでな」
ニコッと笑ってお父さんは言った
そしてお父さんはそのまませなちゃんの方へと歩いていった