君と優しさはずるい
第11章 入院
「せな〜?そういえばさっき思ったことがあるんだけど、好きとか結婚するとかは本当に好きになった人にしか言っちゃいけないよ?特別な言葉だからね」
星菜は頭にハテナを浮かべた
「特別な言葉ってな〜に?」
「特別な言葉って言うのはね、星菜が好きな人と結ばれるための言葉だよ、だから気軽に言っていい言葉じゃないよ?言ってもいいのは本当に星菜が好きになった人だけね。玲くんと約束してくれる?」
「うん約束する!でもせな本当に玲くんのこと好きだよ?」
本当にこの子は…。まぁでもこの子にとっては俺はお兄ちゃんみたいな存在で恋愛的な好きって意味じゃないな
まだこんなに小さいんだから恋愛的な好きとそれ以外のすきの区別はできないから
俺は星菜の顔を見つめて頭を撫でた
「玲くんは星菜と結婚してくれる?」
「星菜が大きくなれば俺よりもいい人にたくさんで会えるよ。それでも俺がいいって思ってくれるなら星菜がもっと大きくなってからね」
「せなは玲くんだけしか好きにならない!大きくなるってどれくらい大きくなったらいいの?」
「ありがとう、そうだな〜星菜が今よりももっと美人さんで俺が星菜と結婚したいって思うぐらいかな〜」
星菜はぷくっと頬をふくらませた
「それじゃどれくらい大きくなればいいかわかんない!じゃあ玲くんも星菜と約束して!玲くんが星菜と結婚したいって思ったら絶対言ってね!」
星菜は俺が大好きな笑顔で笑ってそういった
「うん、約束する。ちゃんと言うから。それまで待ってて」
俺は星菜の頭を優しく撫でてそう言った