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君と優しさはずるい

第11章 入院


それから俺と星菜はお互いに治療が始まった。星菜は点滴と吸入を毎日していた。

注射や点滴をして大号泣している時は看護師さん達も俺の所へ星菜連れてきたりした

寝る時は星菜が寝るまで隣に座って星菜が寝たら自分の部屋に戻る。お互いどちらかが体調が悪い日はあまり一緒にはいられなかったが俺だけが悪い日は少し無理をして星菜と一緒にいた


俺の点滴は少し副作用が強かった。常に体がだるくて熱っぽい。酷い時は夜中に39度まで熱が上がった

星菜も点滴の副作用に苦しんでいた。高熱が3日続いたりした日もあった

俺たちが入院して2週間経った

星菜は無事回復して明日退院になったみたいだ。俺は今から担当の先生から検査結果を聞かされる

「玲くん?もう副作用は治ったかな?体はきつくない?」

「はい。おかげさまで大丈夫です。」

担当の先生はなら良かったとニコッと笑ったがすぐに真剣な顔になった

「一昨日、カテーテル検査と心電図、心エコーしたの覚えてるよね?」

「はい」

「薬の効果を見たかったんだけど効果がほぼなかったんだよね…。もしかしたら今日の夜ぐらいに少し大きめの発作が来るかもしれない。玲くん、先生と一緒にアメリカに行って心臓移植しない?」

なんとなく雰囲気でわかってた。点滴が終わってから不整脈が何度かあったし…。心臓移植か……

「わかりました。少し考えてみます」

そう言って俺は担当の先生に会釈して先生の診察室を出た


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