君と優しさはずるい
第2章 日常
真凰も星菜も制服に着替えてい、颯真もスーツに着替えていた
「4人の分のお弁当と水筒はここに置いておくからあとで忘れずに持っていくのよ〜!じゃあ冷めないうちに食べてね〜」
4人は口を揃えてありがとうと言ったあと、いただきますと言ってご飯を食べ始めた
星菜の食事だけは、星菜自体が少食で腸も弱いため、消化に良いやわめのご飯が用意してある
半分食べたぐらいでおなかいっぱいになった
「……ご馳走様」
食器を片付けようとするとすかさず和真が口を挟んだ
「星菜、あともう少し食べないなら栄養剤入れるよ」
「…もうお腹いっぱいだから…」
「今日家に帰って優兄の診察受けるって約束できるなら母さんから栄養剤の入った飲み物もらって飲むこと。今日はそれだけでも許してあげる」
優兄の診察と聞いて星菜は迷ったあげく、席に戻ってご飯を残り半分を食べた
「……ご馳走様でした」
星菜は朝食を食べ終わったあと、和真の方を向いて一言言った
「優兄の診察受けない」
和真はどうせ家に帰ったら受けさせられるということがわかっていたため何も言わなかった