君と優しさはずるい
第2章 日常
和真と星菜が争っている隣で真凰も颯真も食べ終わった
「ご馳走様、今日星菜優兄の診察受けるの?」
真凰が朝食を食べ終わった和真に尋ねた
「少しお腹の動きが良くないみたいだから一応受けさせようかなと思ってる」
「そっか…じゃあ俺今日部活休んで星菜と帰る」
「真凰ありがとな」
そして真凰は薬を飲んで支度を終わらせた
星菜も家を出る直前に薬を飲んで颯真と3人で家を出た
「いってきまーす」
「行ってらっしゃい」
和真と母は揃って言った
颯真は星菜と真凰が通っている私立の中高一貫の高等部の教師である。そのため時間が合う日はいつも朝は車で一緒に行っている
車の中では真凰と星菜が話をしていた
「ね…真凰…朝ごめんね…私に診察を受けさせようとしてくれてたんでしょ?」
「ん?…俺は何もしてないよ。まぁでも俺も言い過ぎたかな。ごめんな」
「真凰は謝ることないよ…いつも私ばっかり迷惑かけてるから謝るのは私の方だし…」
「迷惑って思ったことは1度もないから安心しろ」
真凰は星菜の頭を軽く撫でた
そしてその光景を颯真は微笑ましそうに見ていた
「お二人さんそろそろ学校に着きますよ〜」
そして3人は学校へ着くと車をおりて昇降口に行き、颯真とは離れた