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君と優しさはずるい

第11章 入院


星菜に泣いてたことバレた。俺は怖いのか?

確かに手術することは怖い……。でもそれより怖いことがあるのか

「せなもびょーいんは怖かったけど玲くんがずっと一緒にいてくれたから全然怖くなかった!だからね次はせなが玲くんとずっと一緒にいて怖くないようにする!」

俺は星菜の言葉で我慢していた涙がまた溢れ出て来た

そして星菜は俺の頭を撫でたあと隣に座って俺にもたれかかった

しばらくすると気持ちも落ち着いて涙も止まった

ふと星菜の方を見ると俺にもたれかかって眠っていた

俺は星菜の頭を俺の膝に乗せて横にして眠らせた

俺はしばらく星菜の頭を優しく撫でて星菜の寝顔を愛おしそうな目でずっと見ていた

手術をしなければ俺は確実に死ぬ。手術をしたからと言って絶対生きるっていう確証もない。だけど俺は決めた

優真でもない別の誰かでもない俺が星菜をこれから守っていく。だからしばらく星菜とは離れ離れになるけど俺が元気になったら星菜の隣にずっと居させてくれる?

星菜のこと俺に守らせて。待っててね星菜。俺は絶対星菜に言うから。綺麗になったねって


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