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君と優しさはずるい

第11章 入院


それから星菜は退院した。俺は心臓移植を受けることが決まったため退院することはできず、星菜が退院した日から1週間後にアメリカへと発った


星菜が退院する時俺と離れるのが嫌だと泣いていた。その時俺は星菜と約束をした

「星菜?そんなに泣かないで。俺は星菜の泣いてる顔よりも笑ってる顔の方が好きだから、ね?」

俺はしゃがんで星菜と目の高さを合わせて言った

星菜は頑張って泣き止もうとして俺に笑顔を見せてくれた

俺は星菜の頭を優しく撫でニコッと笑った

「星菜は笑ってる顔の方がずーっと可愛いからね。だからもう泣かない。それにもう会えないわけじゃないよ?また会えるからね?俺が元気になるまで待っててくれる?」

星菜は涙を袖で拭いてうんとニコッと笑って言ってくれた

「じゃあ約束。ほらお母さんが待ってるから星菜はもうお家に帰りな」

俺は立って星菜の背中をぽんと押した

星菜は俺の方を見て小指を出した。だから2人で指切りをした。すると星菜はバイバイって手を振ってお母さんの元まで走っていった

担当の先生からは走らないって怒られてたけど笑


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