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君と優しさはずるい

第12章 優しい先生


ん……今何時だろ……

時計を見ると17時をすぎていた

なんか懐かしい夢だった気がする……私が思い出さないといけないこと……れいくん……

れいくんってあの咲月先生のことかな?

いやそれはないね、小さい頃咲月先生と会ったことあるらしいんだけど全然記憶に残ってないし私があの怖い玲先生と一緒に話してたとか想像できない


そういえば細胞検査結果もしたって言ってたよね…。てことはもうすぐ麻酔が切れてくる時間だから痛みが出てくるはず


そんなことを考えているとお腹の中が痛んだ

イッ痛い

でもこれぐらいなら耐えれる。先生に痛いのがバレて嫌なことされるよりマシだからね

ふとベットの近くに置いてある机を見ると置き手紙があった

【 星菜へ
優兄は星菜が起きた頃にはもう帰ってると思います。どこか痛んだり、何か変だなって思ったらすぐに玲に言うこと!わかった?

玲は怖くないからね。玲は優しいから。なんでも話せば相談に乗ってくれるよ〜

特に星菜にはね!入院頑張るんだよ〜!
お兄ちゃん達も時間があれば顔を出すからね〜

PS.優真】


優兄はいつも咲月先生は怖くないって言うけどいつも怒ってくるし怖いよ。咲月先生のどこが優しいのか教えて欲しいぐらい。特に星菜にはって私は優兄の妹だからって意味でしょ?別に話すことなんてないのに

「咲月先生優しくないじゃん……」

私は小さな声でボソッとつぶやいた

「誰が優しくないって?」

ビクッ!先生いたんだ…さっき17時だったから回診の時間……

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