テキストサイズ

君と優しさはずるい

第12章 優しい先生


どうしよう…回診も嫌だけど優しくないって先生に聞こえちゃった……

「星菜?とりあえず先生が優しくないって話はおいといて回診の時間だよ?」

顔はニコって笑ってるけど目が笑ってない…さっそく怖いんですけど……

「今日は入院初日ってことだしいつもよりも丁寧に診てあげるからね?」

えっ…いや……

私はだんだん目にじわっと涙が溜まってきた

「やだッ…いやッ…」

そして布団を頭まで被った

先生は私のそばに来てベットに座って布団の上から私の頭を優しく撫でた

「ごめん。先生が悪かった、だから泣かないで」

「泣いてない!先生やっぱり優しくない!」

私は布団から少し顔を出して先生の方を見ながら言った

ストーリーメニュー

TOPTOPへ