君と優しさはずるい
第12章 優しい先生
「終わり。頑張ったな。これ先生からのご褒美」
そう言って俺は昼休みに買った桃の果肉いりのゼリーを渡した
「これ先生が買ってくれたの?」
星菜は目を輝かせて言った
「そうだよ。今はご飯食べられないだろうからゼリーを食べれるだけ食べたら薬飲んで休もうな」
「ありがとう〜!私桃の果肉いりのゼリーが1番好きなんだよね〜今食べてもいい?」
星菜は嬉しそうに言った
「いいよ。食べな」
そう言って俺はゼリーの蓋を開けてスプーンを用意してあげた
「ありがとう〜いただきま〜す!」
そう言って星菜は少しづつゼリーを食べた
「おいし〜!先生ありがとう〜」
「どういたしまして。今日はたくさん頑張ったから特別な」
そして星菜は美味しそうにゼリーを食べ続け半分ぐらい食べるとご馳走様をした
「そういえば先生ってなんで私が桃の果肉入りのゼリーが好きって知ってたの?」
星菜は食べきれなかったゼリーの蓋をして俺に聞いた
まぁ星菜のことはだいたい全部知ってるからな
「先生は星菜の担当医だから」
星菜は納得してなさそうだった
「ほら雑談はいいから最後に薬飲むよ。少し薬増えてるけど全部大切なお薬だからちゃんと飲んで」
俺は薬を1粒1粒取り出して星菜の前の薬を入れるお皿に入れた
星菜は嫌そうに薬を見ていた