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君と優しさはずるい

第12章 優しい先生


星菜は飲みたくないって気持ちもあるだろうけどこんな大きいの飲めないって言う気持ちの方が大きいんだろうな…


実際この薬見るの初めてだと思う。俺は持病のせいで昔から大きいカプセルとかよく飲んでたから慣れてるけど最初は怖いんだよな……こんなに大きいの喉に詰まって吐くんじゃないかとかって

まぁ1回飲めれば怖いっていう気持ちは最初ほどはなくなるけど。だから最初が肝心

少し脅すような感じで星菜に言った。星菜は我慢するとか言い始めるからその前にやらないって選択肢はないと言った

星菜は嫌そうに薬を眺めたいた

俺はスプーンで薬と多めのゼリーをすくった

「ほら口開けて。これ飲めたら星菜の嫌なことはしなくてもいいから。早く」

少し急かすように言うと星菜も覚悟を決めたのか口を開けた

俺は一気に星菜の口に流しこんだ

「すぐに飲み込んで。」

星菜はゴクッと飲んだ。最後は涙目になっていたけど

「ほらできた。頑張った。1回飲めたから次も頑張って飲むんだよ。飲まなかったらどうなるかわかってるよね?」

星菜の頭をポンポンと撫で最後はちゃんと薬を飲むように念を押した。

星菜もこくっと頷いた

「偉い。もう疲れただろうから休みなと言ってもさっき起きたばっかりだから眠れないか。とりあえず俺は星菜が眠るまでこの部屋で仕事するから気にせずゆっくり休んで」

俺はそう言ってタブレットを医局に取りに行って直ぐに帰ってきた

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