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君と優しさはずるい

第12章 優しい先生



先生は私の隣に置いてある机にタブレットを置いて椅子に座って仕事をしている


先生のこと怖いって思ってたけど私が本音を話して泣いている時は優しく話をずっと聞いてくれた


でも優しいって思ってたらまたいつもの先生に戻って怖かった。さっきだって薬飲まないと嫌なことするよって脅してきたけど結局薬が飲めたら偉いって褒めて頭を撫でてくれた

前までは怖い怖いってしか思ってなくてちゃんと先生のこと見てなかったけど本当は先生は優しいのかもしれない。


そう思いながら先生の方を見ていると目が合った。慌てて目を逸らしたけど先生にはバレたみたい

「そんなに先生の事見つめてどうした?星菜は俺の顔にやっと惚れちゃった?」

先生はニヤッと口角を上げて私の方を見て言った

前言撤回!やっぱり先生は優しくない!意地悪

「惚れてない!やっぱり先生は優しくない!」

私はぷいっと先生とは反対の方向を向いた

「ごめんごめん笑、そんなに怒らないで?星菜が許してくれるならこっち向いてくれる?」

先生は少し笑いながら謝ってきた。でも別にそこまで怒ってもないしと思って先生の方を見た

すると先生と目が合った

「やっとこっち向いてくれた。やっぱり星菜は可愛いね」

ドキッ

そして私は顔も耳も赤くなった

星菜は可愛いね

やばい先生の声が脳内で再生される。忘れなきゃ

誰でもこんなイケメンな先生に面と向かって可愛いなんて言われたら心臓もたないよね…うんもたないはず

「星菜大丈夫?顔が赤いよ。熱が上がったかな?」

先生はまたニヤッとしながら言った

誰のせいだと思ってんの!もういい寝る

「熱なんかないから!もう寝るから話しかけないで!」

そして私はまた反対方向を向いた

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