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君と優しさはずるい

第12章 優しい先生


私が反対側を向いているとしばらくしてカタカタとタブレットのキーボードで何かを入力する音が聞こえた


先生お仕事大丈夫なのかな……お医者さんって忙しいって前に優兄が言ってた

私は先生の方を向いて聞いた

「先生…ずっとここにいても大丈夫なの?お仕事忙しいんじゃないの?」

先生は手を止めて私の方を見てニコッと笑った

「もう先生お仕事終わったから大丈夫だよ?まぁでもあと1つ仕事が残ってるとすれば星菜が安心して眠る姿を見るところかな」

先生は私のためにずっと部屋にいてくれてるの?

「そうなんだ…でも私眠くないよ?だから先生も帰っていいよ?休める時に休まないと」


私がそう言うと先生は席を立って私のベットに座った

「先生は疲れてないから大丈夫だよ?それに休める時に休まないといけないのは星菜の方でしょ。ほら目をつぶって」

先生は私の部屋の明かりを落として私のお腹を一定のリズムでポンポンと撫でた

私も言われた通り目をつぶった

「入院初日の夜は誰でも怖いからね。今日は星菜が寝付くまでずっとそばにいる。だから安心して眠って」

私はだんだん眠りが深くなっていつの間にか気を失って眠っていた

最後に先生のおやすみって声がした気がするけどわかんないや……

でもありがとうれいくん…………


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