キス魔は浴衣で燃える
第4章 4.ふたり
「……力、抜いて」
呼吸さえ上手く出来ず、窺う余裕のなかった慶人の声が微かに聞こえ、膝の裏を押し上げるように抱えられた。そこはまだ慣れきっていなくて、それなのに押し当てられた慶人自身は触れもしていないのに硬く勃ち上がっていて。
そのいつにない性急さが、慶人も限界だったと教えてくれる。
「いッ……!」
「ごめん、ちょっと我慢して」
いつもは丁寧に俺の体を気遣ってくれる慶人に、早口の謝罪とともにより深く入り込まれて息を飲む。
でもそれで良かった。
今欲しいのは中途半端な優しさじゃなく、強い刺激だったから。
「うっ、あ……ぅっ」
揺さぶられ押し込まれて、その間一切の手加減はなくて、でもそれがなんだか嬉しくて、頭の中がごちゃごちゃだ。
それでも途切れ途切れに聞こえる慶人の荒い息がひどくセクシーで、痛みを忘れるほどに聴覚を犯していく。
そしてなんとかすべてを納めきった慶人が一息ついたのに合わせて、そっと瞑っていた目を開けた。
呼吸さえ上手く出来ず、窺う余裕のなかった慶人の声が微かに聞こえ、膝の裏を押し上げるように抱えられた。そこはまだ慣れきっていなくて、それなのに押し当てられた慶人自身は触れもしていないのに硬く勃ち上がっていて。
そのいつにない性急さが、慶人も限界だったと教えてくれる。
「いッ……!」
「ごめん、ちょっと我慢して」
いつもは丁寧に俺の体を気遣ってくれる慶人に、早口の謝罪とともにより深く入り込まれて息を飲む。
でもそれで良かった。
今欲しいのは中途半端な優しさじゃなく、強い刺激だったから。
「うっ、あ……ぅっ」
揺さぶられ押し込まれて、その間一切の手加減はなくて、でもそれがなんだか嬉しくて、頭の中がごちゃごちゃだ。
それでも途切れ途切れに聞こえる慶人の荒い息がひどくセクシーで、痛みを忘れるほどに聴覚を犯していく。
そしてなんとかすべてを納めきった慶人が一息ついたのに合わせて、そっと瞑っていた目を開けた。