キス魔は浴衣で燃える
第4章 4.ふたり
「……かっこいい……」
その途端視界に飛び込んできたのは、俺に覆い被さる慶人の姿。
垂れた前髪を掻き上げる仕草が恐ろしいくらい似合っていて、そのくせ鋭い目つきとしなやかな体がまるで一匹の綺麗な獣のようで、思わず見惚れてしまった。
「え?」
「あ、ごめん、声出てた」
無意識のうちに思ったことが声に出ていたらしい。驚いた顔をして俺を見下ろす慶人の頬に手を伸ばし、へらりと笑ってみる。
「いや、改めて見ると慶人ってすげーかっこいいなぁって思って」
眉間にしわを寄せた顔は普段なら恐いけど、頬が紅潮している分今はそこに色気が乗っているから、こんな時でも見惚れる程にかっこよくて。
「……お前は綺麗だし可愛い。あと、まずいくらいエロい」
なぜかより眉間のしわを深くさせた慶人が早口で唸るように洩らした次の瞬間、ずんっと突き上げられた。それから容赦なく奥へ奥へと突き上げ揺さぶられて息が止まりそうになる。
「ん、あっ、急に、ちょっ、もうちょっとゆっくり」
「無理。出来ない」
「……じゃあいい。もっと、して」
即答で断言されたらしょうがない。
俺は体を丸めるようにして慶人の首に腕を回すと、ついでに抱えられていた脚も慶人の腰に巻き付けた。
その途端視界に飛び込んできたのは、俺に覆い被さる慶人の姿。
垂れた前髪を掻き上げる仕草が恐ろしいくらい似合っていて、そのくせ鋭い目つきとしなやかな体がまるで一匹の綺麗な獣のようで、思わず見惚れてしまった。
「え?」
「あ、ごめん、声出てた」
無意識のうちに思ったことが声に出ていたらしい。驚いた顔をして俺を見下ろす慶人の頬に手を伸ばし、へらりと笑ってみる。
「いや、改めて見ると慶人ってすげーかっこいいなぁって思って」
眉間にしわを寄せた顔は普段なら恐いけど、頬が紅潮している分今はそこに色気が乗っているから、こんな時でも見惚れる程にかっこよくて。
「……お前は綺麗だし可愛い。あと、まずいくらいエロい」
なぜかより眉間のしわを深くさせた慶人が早口で唸るように洩らした次の瞬間、ずんっと突き上げられた。それから容赦なく奥へ奥へと突き上げ揺さぶられて息が止まりそうになる。
「ん、あっ、急に、ちょっ、もうちょっとゆっくり」
「無理。出来ない」
「……じゃあいい。もっと、して」
即答で断言されたらしょうがない。
俺は体を丸めるようにして慶人の首に腕を回すと、ついでに抱えられていた脚も慶人の腰に巻き付けた。