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高校生の闘病日記

第3章 8/3 検査

8/3(水) 15:00

ナースコール押したら看護師さんが来て、
「佐々木先生からお話があるからちょっと待っててね」って先生呼びに行った。

戻ってきたと思ったら、
佐々木先生と木村先生と看護師さん3人くらいいて、嫌な感じしてちょっと警戒。

佐々木先生が、
「僕がいっちゃんの主治医だけど、木村先生も一緒に診てくれるからね。これから一緒に頑張ろうね。」って改めて挨拶しに来てくれただけだったみたい。


いきなり「いっちゃん」って呼ばれたことに驚きつつも、
普段からみんなに「いっちゃん」って呼ばれてるし、なんだかちょっと心地良かったりして。


そしたらまた佐々木先生が、
「今日この後少し検査をしたいんだけど、ご家族の方誰か来れるかな?」って言われて、

「お母さんとお父さんに一応電話かけたんだけど、今日は難しそうみたい。同意書に大人のサインが必要な検査で、早急にやりたい検査だから、誰かいるといいんだけどなあ、、」って佐々木先生も木村先生も困ってたから、
私の家族事情を正直に話したら、
先生たちも看護師さんもちょっとびっくりしてた。


「そうだったんだね。話してくれてありがとうね。一人で色々頑張っててすごいね」なんて佐々木先生に言われて、頭ポンポンしてくれた。
多分私が不憫すぎて、優しい佐々木先生がもっと優しくなってた。


両親からの愛をそんなに感じてこなかったから、 急に誰かに優しくされて、ちょっと恥ずかしかったけど、それ以上に嬉しかったなあ。




同意書の問題は、比較的近くに住んでるおばあちゃんに頼んでみることになって、
電話してみたらすぐに駆けつけてくれたみたい。

ついでに私の着替えとか必要なもの諸々持ってきてくれて、すっごい助かった。



私も検査の説明を一緒に聞いたんだけど、
足の付け根から管を入れて、心臓を検査するカテーテル検査をやるらしくて、
聞いただけで恐ろしくて怖くて、たぶん顔引き攣ってたら、

「大丈夫だよ。先生も一緒にいるから。」って佐々木先生。

おばあちゃんが同意書にサインして、もう早速検査をするみたいで、今は呼ばれるの待ってます。

おばあちゃんはこの後仕事らしくて、話聞いたらすぐ帰っちゃっから今はものすごく心細い。

嫌だなぁ、、怖いよ、。。

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