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高校生の闘病日記

第2章 8/2 入院

8/2(火) 12:00

猛烈な吐き気と腹痛と頭痛と、
その他諸々の体調不良で7:00に目が覚めた。

さすがに練習に行ける状態じゃなかったし、
楽になるために病院に行くべきなのはわかってたけど、

病院嫌い
痛いこと嫌い
初めての人と話すの苦手

の三拍子揃ってる私は、
この状況でも病院に行く決心がつかず、。


あり得ないくらいの体調の悪さに、
死んだようにベッドに横になってたら
突然電話がなった。
8:30くらいだったと思う。


見てみたら能見先生から。
顧問の先生からの電話にビックリしながら、
「もしもし、おはようございます」って恐る恐る出てみたら、


「おはよう。なにその声。明らかに体調悪そうじゃん。大丈夫?」って。

能見先生エスパーなの?


もはや神経反射でお決まりの「大丈夫です。」のセリフが口から出たけど、

「そんな声で言われても説得力ないよ。熱測った?測ってごらん。」って言われ、

確かに熱ありそうな感じだな〜って呑気に思いながら測ってみたら、
なんと9度ジャスト。

思わず「えっ。」って言っちゃった、、、


「なに?何度だったの?」って聞いてくる能見先生。

まさかの数字に驚くあまり、
「39度でした。」って正直に口走った自分の間抜けさを後悔しても、時すでに遅し。

「え、39度!?
今日は練習休んで病院行ってきなさい。」
「いちか?聞いてる?」

「いや、大丈夫です。寝てれば治ります。」

「39度は大丈夫じゃないから。行ってきなさい。行けば少しはからだ楽になると思うよ?」

「いや、大丈夫です。」
 

ここまでくると
絶対に病院には行かないぞって意地になってた。


「もう、絶対行ってきなさい。ダメだよ、行かなきゃ。」

私の性格を熟知している能見先生の呆れた声が聞こえて
これはもう一押ししたら説得できそうって思ってたら、

「じゃあもう一旦切るよ?とりあえず寝ておいてね。」って言われて電話が切れた。


やったー説得完了!!
って勝利の歓喜に浸ってたけど、


すぐに自分の体調の悪さを思い出して、
39度の事実もついでに思い出して、
とにかく寝ることにした。

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