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高校生の闘病日記

第12章 8/18 帰還

ほんとにしんどくて、朝はずっとぐったりしてた。

朝の回診にきた佐々木先生が、
「うーん、辛そうだね。なんだろう。。」
とか言ってて、
先生も頭抱えちゃってた。


昨日から熱あって、夜もあんまり寝れてないことを木村先生から聞いたみたいで、

「とにかく心と体を落ち着けて、たくさん寝て、ゆっくり休んで」って、佐々木先生が仏みたいに優しく穏やかに言ってきた。


ただ、その言葉に何も反応できないくらい具合が悪すぎて、熱だけじゃなくてだんだん頭も痛くなってきて、現実から逃れたくて耳塞いで布団に潜り込んでみたけど、全く意味なかった。。


「もう無理。しんどい。。いつになったら良くなるの、?」


そんなこと言ってもどうにもならないの分かってるけど、どうにか助けて欲しくて、しんどさから逃れたくて、佐々木先生に泣きついた。


「ごめんごめん。。今、先生たちも効く薬頑張って探してるから。もうちょっとだけ頑張ろう、。」


頭を撫でて、すごい申し訳なさそうな顔をしてそう言う先生を見て、あーまた困らせちゃったな。。ってちょっと反省。


発熱の原因が分からないから、使う薬も手探り状態で、時間がかかるのはしょうがないことみたいだった。


耐えるしかないんだ。。。。



そう悟ってからは、
どんだけ体がしんどくても、頭がかち割れそうでも、関節が痛くても、

とにかく我慢。シクシク泣くけど、でも、我慢。


無理になったらナースコールして、
痛い所をさすってもらって、気を紛らわせて、

時間が経つのをひたすら耐えながら待った。



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