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高校生の闘病日記

第12章 8/18 帰還

それから日を追うごとに体調も良くなって、点滴減って、カテーテル取れて、ご飯も食べれるようになった。


経過良好!



ただ、病室移る前の検査が。。。。

「もうすぐもとの部屋に戻れるかもよー!」って看護師さんに言われてウキウキしてたら、


回診にきた佐々木先生に、

「お嬢さん。嬉しそうだけど、検査全部クリアしてからの話だからね」って言われて、チーンってなった。


なぜかって?

検査=痛いこと

この方程式は何があっても覆らないこと、そして、どう頑張っても逃れられないことが、私の中で確信に変わっていたから、、、









そして、案の定。

16日の朝の回診で、佐々木先生が男の看護師さんを引き連れて登場。


「嫌なことから終わらせちゃおう!手首と足の付け根、どっちがいい?」


って佐々木先生。
めちゃくちゃノリノリなの意味分かんないし、話勝手に進めちゃうし。

こっちは全然心の準備できてなかったのに、先生も看護師さんも着々と準備進めちゃってたし。



「足の方が簡単だから、そっちにしようか!」って、自分で聞いてきたくせに、先生が勝手に決めちゃって、


「寝転がったままでいいからね」って。


すごい早さで準備が進むから、恐怖と不安で心臓がドックンドックンし出して、ちょっとパニックになって


「ちょっと待って、、待って、!まだやらないで!!お願い。。まだ始めないで!、、」


って抵抗しちゃった。



きっと恐怖心が顔全面に出てたんでしょう。


「分かった分かった。まだやらない。大丈夫だから、一回深呼吸しよ。」って佐々木先生。

私の体起こして、背中さすって、気持ち落ち着けるの手伝ってくれた。



おかげで、パニックはおさまった。

私の様子を見て、また準備に取り掛かる先生と看護師さん。


「そろそろ始めよっか。なるべく痛くならないように先生頑張るから、いっちゃんもちょっとだけ頑張ろうね」って。。。



そんなこと言われたら、頑張るしかなくて。
でも怖くて。嫌で嫌でたまらなくて。


いろんな感情がグルグルして、頭ごっちゃになって、泣き出しちゃった。

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