それでも貴方が恋しくて
第1章 再会
中学の同窓会…みんな雰囲気とか変わってるだろうなぁ。
「未紗~!久しぶり~!」
「えっ!?未紗来てんの!?」
「おー!榎本、あ…今は黒嶋だっけ?久しぶり!」
「未紗が同窓会来るの初めてじゃない!?」
数人の同級生に囲まれて、私の周りはガヤガヤと賑やかだった。
「あ、そう言えば…将とあんだけ仲良かったのに全然会ってないらしいじゃん!!将から聞いたぜ?」
「あー、うん。なんか疎遠になっちゃって」
「へぇ~。俺達の仲間内じゃあ将と未紗はくっつくもんだと思ってたんだけどな」
「いやいや、それはないよ~」
そんなことを同級生と話ながら辺りを見渡してみた。…将が見当たらない、来ないのかな?
「お~い、未紗ぁ」
「あ、絵里~。久しぶり!」
「キョロキョロして誰を探してたのかなぁ?」
なんて言いながらニヤニヤして私を見てくる絵里。何か余計なことを口走りそうで怖い。
「べっ、別に誰かを探してたわけじゃないし」
「ふ~ん?」
すると小声でボソボソと喋り始めた絵里の声を聞き取る為に、絵里の口元に耳を傾けた。
「将、今日来ない予定だったらしいんだけどさ…未紗が来るよって言ったら遅れるけど行くって返事来たよ~」
将が来ると分かった瞬間、胸が高鳴った。
「そうなんだ」
私と将の過去の関係を知っている人物は誰もいない…はず。私は誰にも喋ってないから、きっと将も喋ってないと思う。
あの時の関係は────2人だけの秘密。
「ねぇねぇ…未紗と将ってマジで何も無かったわけ?」
「ないない、マジで何もない。この質問何回目?」
「ん~、100回以上は聞いた気がするぅ」
「いい加減その質問はやめてよ」
「ま、それもそうだね~。2人とも結婚してるし、子持ちだし?私も早く結婚したいわ~」
将が結婚したって知った時、ちょっとモヤッとしたのを今でも覚えている。あのモヤッとが何だったのかは未だに分からない。
「絵里なら選びたい放題でしょ」
「まぁね~。あ、てかさ!将、こっちに戻って来るらしいよ~」
「…え?」
「実家を継ぐっぽいよ?なんか実家取り壊して建て直すとか何とか?」
「へぇ…」
「未紗も結局は地元に戻って暮らしてるさ、アンタら似た者同士だね~」
将…戻って来るんだ。しかも家建てるなんて…凄いな。
胸の奥に何かがつっかえてモヤモヤする。
「未紗~!久しぶり~!」
「えっ!?未紗来てんの!?」
「おー!榎本、あ…今は黒嶋だっけ?久しぶり!」
「未紗が同窓会来るの初めてじゃない!?」
数人の同級生に囲まれて、私の周りはガヤガヤと賑やかだった。
「あ、そう言えば…将とあんだけ仲良かったのに全然会ってないらしいじゃん!!将から聞いたぜ?」
「あー、うん。なんか疎遠になっちゃって」
「へぇ~。俺達の仲間内じゃあ将と未紗はくっつくもんだと思ってたんだけどな」
「いやいや、それはないよ~」
そんなことを同級生と話ながら辺りを見渡してみた。…将が見当たらない、来ないのかな?
「お~い、未紗ぁ」
「あ、絵里~。久しぶり!」
「キョロキョロして誰を探してたのかなぁ?」
なんて言いながらニヤニヤして私を見てくる絵里。何か余計なことを口走りそうで怖い。
「べっ、別に誰かを探してたわけじゃないし」
「ふ~ん?」
すると小声でボソボソと喋り始めた絵里の声を聞き取る為に、絵里の口元に耳を傾けた。
「将、今日来ない予定だったらしいんだけどさ…未紗が来るよって言ったら遅れるけど行くって返事来たよ~」
将が来ると分かった瞬間、胸が高鳴った。
「そうなんだ」
私と将の過去の関係を知っている人物は誰もいない…はず。私は誰にも喋ってないから、きっと将も喋ってないと思う。
あの時の関係は────2人だけの秘密。
「ねぇねぇ…未紗と将ってマジで何も無かったわけ?」
「ないない、マジで何もない。この質問何回目?」
「ん~、100回以上は聞いた気がするぅ」
「いい加減その質問はやめてよ」
「ま、それもそうだね~。2人とも結婚してるし、子持ちだし?私も早く結婚したいわ~」
将が結婚したって知った時、ちょっとモヤッとしたのを今でも覚えている。あのモヤッとが何だったのかは未だに分からない。
「絵里なら選びたい放題でしょ」
「まぁね~。あ、てかさ!将、こっちに戻って来るらしいよ~」
「…え?」
「実家を継ぐっぽいよ?なんか実家取り壊して建て直すとか何とか?」
「へぇ…」
「未紗も結局は地元に戻って暮らしてるさ、アンタら似た者同士だね~」
将…戻って来るんだ。しかも家建てるなんて…凄いな。
胸の奥に何かがつっかえてモヤモヤする。