それでも貴方が恋しくて
第1章 再会
──── 私と将が変わってない?
いや、何もかも変わってるよ?私達は何もかも変わった。
胸がズキッと痛む。
何なんだろう…モヤモヤが増してく一方じゃん。
「未紗…どうした?」
心配そうに私を覗き込んできた将にびっくりして、咄嗟に後退りをしてしまった。
え、なんで?みたいな顔をしながら不思議そうに私を見ている将に、苦笑いすることしかできない私。
「おい将~。未紗はもう人妻だぞ~?距離感気を付けろよ~。昔みたいな扱いしちゃダメよダメよ~」
そんなことを言われている将をチラッと見上げると、一瞬だけムスッとして機嫌が悪そうに見えた。
「悪かったな、未紗。これからは気を付けるわ」
「…う、うん。別に全然大丈夫だから謝んないで?」
「あー、なんつーかごめん!俺、空気読めなかったパターンだわ!未紗と将、せっかく久々に会えたのにな…マジでごめん!俺の言ったことは気にしないでくれ!」
「べっつに~?気にするも何もド正論だろ。ちょっくらトイレ行ってくるわ」
そう言いつつ、タバコを吸ってくるわってジェスチャーしている将。
タバコ…まだ吸ってたんだ。
一服から戻ってきた将は元通りになってて、むしろテンションが高すぎるくらいだった。
相変わらずの音痴で、音痴なりに一生懸命歌ってる将を私は眺めていた。
「君が他の誰かのモノになって~、何度も諦めようとしたけど~、それでも君が恋しくて~、ただ……君を愛してる~」
『君を愛してる』そう言った時、将は何故か私をチラッと見た。将を眺めていたから必然的に目が合う私達。
視線が絡み合って、将から目が離せなくなった。
「未紗ぁ?未~紗ぁ~!!」
「…え?あ、うん。どうしたの?」
私は絡み合ってた視線を断ち切るように絵里の方を向いた。
「なぁにボケぇっとしてんのよ~。私の歌はまだぁ?」
「あー、えっと…絵里のは、3曲終わった後だよ」
「まだまだじゃ~ん」
「しっかり順番は守ろうね?」
「んもぉ、私は子供じゃなぁい!」
「ごめんごめん、ちょっと私トイレ…」
「はいはぁい、いってらぁ~」
私は将の方を一切見ることなく、部屋から出てトイレに向かった。
「…何だったの?あれ」
ドキドキする胸を撫で下ろしつつ、手洗いしながら正面にある鏡を見た。
「将…昔よりカッコよくなってるし、何なら歌もマシになってるじゃん…」
いや、何もかも変わってるよ?私達は何もかも変わった。
胸がズキッと痛む。
何なんだろう…モヤモヤが増してく一方じゃん。
「未紗…どうした?」
心配そうに私を覗き込んできた将にびっくりして、咄嗟に後退りをしてしまった。
え、なんで?みたいな顔をしながら不思議そうに私を見ている将に、苦笑いすることしかできない私。
「おい将~。未紗はもう人妻だぞ~?距離感気を付けろよ~。昔みたいな扱いしちゃダメよダメよ~」
そんなことを言われている将をチラッと見上げると、一瞬だけムスッとして機嫌が悪そうに見えた。
「悪かったな、未紗。これからは気を付けるわ」
「…う、うん。別に全然大丈夫だから謝んないで?」
「あー、なんつーかごめん!俺、空気読めなかったパターンだわ!未紗と将、せっかく久々に会えたのにな…マジでごめん!俺の言ったことは気にしないでくれ!」
「べっつに~?気にするも何もド正論だろ。ちょっくらトイレ行ってくるわ」
そう言いつつ、タバコを吸ってくるわってジェスチャーしている将。
タバコ…まだ吸ってたんだ。
一服から戻ってきた将は元通りになってて、むしろテンションが高すぎるくらいだった。
相変わらずの音痴で、音痴なりに一生懸命歌ってる将を私は眺めていた。
「君が他の誰かのモノになって~、何度も諦めようとしたけど~、それでも君が恋しくて~、ただ……君を愛してる~」
『君を愛してる』そう言った時、将は何故か私をチラッと見た。将を眺めていたから必然的に目が合う私達。
視線が絡み合って、将から目が離せなくなった。
「未紗ぁ?未~紗ぁ~!!」
「…え?あ、うん。どうしたの?」
私は絡み合ってた視線を断ち切るように絵里の方を向いた。
「なぁにボケぇっとしてんのよ~。私の歌はまだぁ?」
「あー、えっと…絵里のは、3曲終わった後だよ」
「まだまだじゃ~ん」
「しっかり順番は守ろうね?」
「んもぉ、私は子供じゃなぁい!」
「ごめんごめん、ちょっと私トイレ…」
「はいはぁい、いってらぁ~」
私は将の方を一切見ることなく、部屋から出てトイレに向かった。
「…何だったの?あれ」
ドキドキする胸を撫で下ろしつつ、手洗いしながら正面にある鏡を見た。
「将…昔よりカッコよくなってるし、何なら歌もマシになってるじゃん…」