慕情
第25章 夢と真実
「じゃあ…皆が見てない処なら良いの?」
姫利は上目遣いで、おねだり…
「今は無理だけど…考えとく…」
王華は、それを言うのが精一杯だった…
「はい、はい~…そこイチャつかないで…
ちゃんと俺の美談を黙って聞いてね?」
神楽は姫利と王華に優しく言った…
『はい…後からイチャつきます…』
姫利と王華は頬を染め俯いてしまった…
神楽は、それを見て、にっこりと微笑み…
良い子だね…と一言、呟き…
再び巻き物に描きながら話し始めた…
「その男児は美しき青年になり…
修行をしていると伝説の四神に出会い…
青年の仲間達と戦いの果て見事に勝利し…」
神楽は喜びに満ち溢れ…続けて…