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慕情

第25章 夢と真実


「四神から戦利品を渡され…主と認め…
その青年の命だけは護る…と契約を交わし」

 神楽は
意気揚々と巻き物に描きながら語っていると

「神楽ッ!!偽りを申すなッ!!」

 老師様の機嫌が悪い…

「本当の話だってば~ッ!!
その証拠に…ほら…あれ…ッ!?ないぞ?」

 老師様の言葉で神楽はピタリと
手を止め…図嚢の中から四神から渡された
戦利品を探すが見当たらない…

「ハッ!!やはり絵空事か…?」

 老師様は嘲笑い…

「絵空事じゃないよ?本当だよ?
それに此処に来る前に
黄金に輝く桃を食って来たんだぜ?」

 神楽は巻き物を流れるように閉じて鎮座
している老師様の処まで運ぼうとしたが…

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