慕情
第25章 夢と真実
「たわけ者!!これ以上、虚言を申すと
脱落では済まされんぞ!?
処罰されても良いのだな!?」
老師様は懐から扇子を取り出し
パッと開き旋風を巻き起こし…
巻き物を燃やし尽くしてしまうが…
「げっ?この若作り糞ジジイッ!!
何するんだよッ!!
せっかく描いたのに~!!」
神楽も懐から扇子を取り出し…
パッと開き旋風を巻き起こし…
巻き物を水飛沫で鎮火するも間に合わず…
「ああ~!!せっかくの巻き物がぁ~!!
って、なぁんてね…
糞ジジイのヤることは、だいたい想定済み」
神楽は老師様の処まで駆け寄ると…
懐から、もう一つの巻き物を取り出し…
「はい、これを差し上げます♪
それから…老師様?腕が落ちましたね?」