慕情
第26章 管理者の責任
「だが、しかし…
この巻き物は如何なものかと…」
老師様は
懐から巻き物を取り出し…開き始めた…
「ふふふ…神楽は私の事を…美しい宝石を
転がしたような赤子と表現しおって…」
貴女様は顔を綻ばせ…
「神楽は、
とても絵心に才能があるようだな…」
貴殿様は嬉しそうに春画…ではなく
貴女様の美しい宝石を転がしたような
赤子の可愛らしい絵に釘付けになっていた…
「はぁ…まったく、お前達まで…
この若作り糞ジジイの前で惚気るな…」
老師様は呆れていた…
それを聞いた…貴女様は…
「えっ?いや…誰も老師様の事を
若作り糞ジジイ…と思ってませんよ…?」
すぐさま貴女様は老師様に訂正した…