慕情
第26章 管理者の責任
それを察し…貴殿様は…
「そう、そう…
それでは私達も自分達の野営に戻りますね」
貴殿様は
貴女様を促して老師様の野営を跡にした…
貴殿様と貴女様は、
それぞれの野営に戻る最中に…
「貴女様…その…身体の方は大事ないか?」
貴殿様は貴女様の身体を労るように
優しく問い掛けた…
「えぇ…今のところは…」
貴女様は自分の下腹部に手を添え…
慈しむように擦りながら、そう答えた…
「そうか…だが身体には気を付けて…
やはり心配だから私の医官も傍に置こう…
念には念を…さぁ…君の野営まで送るよ…」
貴殿様は貴女様の腰を引き寄せ…
口付けを交わし…膝裏と背中に腕を入れ…
貴女様の野営まで付き添って行った…