慕情
第30章 泡沫の異変
「なんだと~ッ!!」
宵闇は神楽に食って掛かるが…
「アハハッ…冗談だって~…それより
俺も泡沫の身体が心配だ…これを飲め」
神楽は
陶器の器に入った液体を宵闇に渡した…
「これを俺に飲めって言うのか?」
宵闇は顔を歪ませ、そう言った…
「お前が、それを飲んだら死ぬぞ?
それは毒だ…泡沫に時間をかけて、
ゆっくり飲ませろ…」
神楽は真剣な面持ちで、そう言った…
「毒を飲ませるのか?泡沫は、どうなる?」
宵闇の手が若干震え…
「鼓動を乱すな…鍛練が足りぬぞ?
毒をもって毒を制す…
健康な奴が飲めば悪化するが…そうでない
奴に飲ませれば…まぁ…多少は良くなる…」
神楽は少し自身無さげ…