慕情
第33章 異変
【異変】
神楽は厭な予感がし…
急いで泡沫の居る野営へと向かった…
「これは…どういう事だッ!?」
神楽は
泡沫の変わり果てた姿に愕然とした…
もちろん宵闇も神楽と同様…
「か…ぐら…ごめんね…もう、僕の身体は…
今まで…ありがとう…楽しかったよ…
神楽も…幸せに…なってね…」
泡沫の鼓動は…止まってしまった…
「嘘…だろ…この役立たずがッ!!」
神楽は自分自身と四神獣に
八つ当たりをした…
『ごめんね…泡沫は…拒絶した…』
四神獣は神楽に詫びた…
宵闇も、その声を聞いて…
「神楽…落ち着け…四神獣は…悪くない…
もちろん…お前も悪くない…
俺が…医術に長けていれば…」
宵闇は自分を悔いていた…