テキストサイズ

慕情

第33章 異変


「そんな事はない…
君達を責めてはないよ…誰も…悪くない…
悪いのは…術者だ…とりあえず六芸大会は
中止…門下生は直ちに自分達の領域に還す…
但し関係者は【仙人の領域】に残るように」

 貴殿様は四神獣に伝えると…

『分かりました…
老師様に伝えます…貴女様には…?』

 四神獣は
心配そうに貴殿様に聞いた…

「いや…身体に障るから…
今は伝えない方が良いだろう…
貴女様には私から伝えておくよ…
それから救護班に泡沫と宵闇の魂と身体を
他の場所に移すように…信頼できる者に…
他の者に悟られないように…」

 貴殿様は声を落とし四神獣に
そう言うと…踵を返して泡沫の野営から
出て行こうとすると…

ストーリーメニュー

TOPTOPへ