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慕情

第39章 希望…


【希望…】

「うわぁーーー…ッ!!いやだぁー!!
う…ッ…う…ッ…俺の大切な人が…
みんな居なくなる…死んでいく…
俺も…死に…たい…ッ…ああ…ッ!!
頭が…痛いよぉ…!!気持ち悪い…ッ
護られるのは…厭だ…!!生きたくない…
何故、俺だけ死ねない…何が四神獣だ!!」

 神楽は心身共に限界を感じていた…

 
 すると…神楽の両腕の中で…突然…
温かいぬくもりを感じた…それは…

「な、なんだよ…これ…赤子が…何で…?」

 神楽の脳内が追い付かず…

「…間に合って良かった…残念ながら…
老師様には逢わせられなかったけれど…
神楽…いや…
今から紫仙と呼ばせてもらうよ?
この赤子は私と貴女様の御子だよ…」

 貴殿様は
神楽…改め…紫仙に、そう言った…

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