慕情
第45章 小休止…漆
「アッハッハ…お前と居ると楽しいなぁ」
紫仙は
月詠を抱き抱え…道端で散歩していた…
「ぅんっ…ぅんっ…あー、うー♪」
月詠も嬉しそう…
「あっ、そうだ…お前に玩具をやるよ…
俺の友達が傀儡師で…息を吹き込むと、
その人物の姿になるみたいだぞ?」
紫仙は小さな二体のうち…
一体に息を吹き込む…もう一体は月詠に…
「ぶぶぅ…」
月詠は息を吹き込もうとするが…
「アッハッハ…お前は下手くそだな…」
紫仙は、しょうがない…と言いながら…
二体の傀儡を紫仙の姿に変え…
舌を丸めて高い音や低い音を巧みに操り
小さな二体の傀儡を踊らせた…
月詠は、その姿を見て…
紫仙の腕の中で踊りだし…踊り疲れ…
眠ってしまった…