慕情
第4章 御祝いの品
「これは貴殿様…お見苦しい会話を
してしまい…お恥ずかしい限りです…」
「お初に御目にかかります…」
二人の様子を見ていた神楽は…
「あっ、義兄上さんッ!!お久し振りです」
神楽も礼儀正しく一礼した…
「こちらこそ、お初に御目にかかります…
君の名は泡沫くんかな?
いつも神楽が世話になっているみたいだね」
貴殿様は、そう畏まらずに…と付け加え…
「あっ、僕の名を…御存じで…
有り難き幸せです…泡沫と申します…
宜しく…お願いします…」
泡沫は恐縮していた…
「こちらこそ、宜しく、お願いします…」
貴殿様に笑顔で挨拶され…更に泡沫は、
どんな風に接して良いか分からずにいた…