慕情
第46章 刻は流れ…
小豆は
表情を変えずに紫仙に冷たく言った…
「だいたい…お前ら…貴殿様から
昇格されたからって偉そうだな…
この俺は【仙人の領域】の管理者だぞ!!」
紫仙の機嫌は既に悪い…
「紫仙様…先程から小豆様の事を
門番小僧と言ってますが…小豆様の名前は
上級使いになった私が付けました…
いい加減、名前ぐらい覚えてください…」
天は
溜め息を吐き、呆れながら、そう言って…
「下級使いから中級使いになりました…
少しは偉そうにしたって良いでしょう?
それに貴殿様からの昇格は月詠坊っちゃんを
成人の儀まで立派に育て上げた褒美です…
そりゃあ遠慮なく図々しく戴きますよ?」
小豆は
偉そうに紫仙に、そう言うと…